費用相場はいくら?

人間ドックの平均費用は?

人間ドックは施設によって検査内容が異なりますので一概に費用での比較はできませんが、3万円から6万円くらいの範囲に収まることが多いでしょう。

初めて人間ドックを受診する場合の平均費用

日帰りコース 項目内容単価費用目安
特定健診 1万~1.5万円
バリウムによる胃透視検査 1万円前後
胃カメラ 1万~2万円
胸部レントゲン検査 2千~4千円
低線量胸部CT 1万~2万円

一泊二日コースで人間ドックを受診する場合の平均費用

一泊二日コース 項目内容単価費用目安
特定健診 1万~1.5万円
バリウムによる胃透視検査 1万円前後
胃カメラ 1万~2万円
胸部レントゲン検査 2千~4千円
低線量胸部CT 1万~2万円

各オプションの平均費用

オプション検査 項目内容単価費用目安
脳ドック 2万~3.5万円
大腸カメラ
ドゥイブス(DWIBS)検査被ばくリスクがなく全身のがん検査が可能10万円~

補助金・助成金制度を利用して人間ドックを受診できる場合も!?

健保組合や会社によっては指定医療機関以外での健診の費用を全額あるいは一部負担している場合があります。
福利厚生にご確認ください。

人間ドックは費用や検査項目だけでなく、どんな施設で受けるかが重要

1. 検査結果の返信が早い

通常は結果の返信は10日から3週間が一般的です。
しかし、1か月から2か月以上掛かる施設もあります。
ある程度早く結果を知りたいものですね。

2. 施設滞在時間

施設によって検査終了までの時間はまちまちです。
大きい医療機関ほど時間が長く掛かる傾向があります。
基本的な人間ドックの内容では、1.5時間から3時間程が一般的です。
一つ一つの検査の時間はそれほど差はありませんが、検査の間の待ち時間で滞在時間が変わって来ます。

3. 血液検査当日結果報告および指導

メタボリックシンドロームについては血液検査で分かりますので、できれば人間ドック受診当日に結果を聞いて指導まで受けるのが望ましいと言えます。

4. 検査結果が分かりやすい

見つかった検査の異常について、どの程度の問題があるのか、どう対処したらいいのかが分かりにくいことがあります。
医学用語が分かりにくかったり、コメントが長文でどこにポイントがあるのか迷ったりします。
簡潔にポイントを理解しやすいのが望ましい検査結果報告といえます。

以下結果で分かりにくいことの多い例を挙げてみます。

  • 血圧、血糖値、脂質異常などでメタボリックシンドロームがどの程度該当するのか
  • 便潜血陽性でどうしたらいいのか
  • ヘリコバクターピロリ検査陽性の場合具体的にどうするのか
  • 不整脈を放置していいのか

5. 胃がん検診は胃カメラで行う

バリウムでの検診では早期胃がんの診断は困難です。
胃カメラの性能は日進月歩で進化していて、レーザー等を利用した画像処理でさらに診断能力は高いものになっています。
多くの施設が経鼻胃カメラを導入しているので、おう吐反射が軽減されて胃カメラの苦手な方も苦痛の少ない検査を受けるjことができるようになります。

また、胃カメラを行ったときは保険診療でヘリコバクターピロリの検査を同時に受けることができます。ヘリコバクターピロリ陽性の場合は、後日除菌治療を受けることができ60歳までなら90%異常の胃がん発症抑制効果を期待できます。
胃カメラを受けることは、その時点で早期胃がんの有無を確実に診断できるだけではなく、胃がん予防につながると言えるのです。

6. 検査結果は施設によって変わる?

血液検査は多くの場合外注ですので、大手の検査会社で行われますので制度に差はありません。
がん検診に使う胸部レントゲン装置、胃カメラ、超音波、CTは若干施設により性能の差はありますが、がん検診を目的とする場合はその差はあまり問題になることはないでしょう。
一人の医師による見落としを防ぐために2名の医師で画像を診断するダブルチェックを行う施設もあります。