人間ドック検査の流れ

人間ドック検査の流れ

人間ドックの検査の順番は施設によって違いますが、通常は身長体重などの身体測定から始まります。

採血、血圧測定、視力、聴力、眼底検査、心電図、胸部レントゲンなどが前半に行われ、超音波検査や胃がん検査は後半が多いようです。

人間ドック予約~検査当日まで

  • STEP 1予 約
    基本的にお電話で予約の確認をしていただきます。
    ネットで入力してのご予約が増えていますが、多くの場合事前にお伝えすることがありますのでお電話でお伝えするのが確実です。
  • STEP 2検査キットの
    受け取り
    自宅でしていただく検査に便潜血検査があります。便を2回採取します。
    取るときのコツは便の表面をなでるように取ることです。便の表面に付いた血液を検出するためです。
  • STEP 3検査前日
    検査全日は過度な運動や暴飲暴食は控えましょう。
    反対に、受ける直前から検査データを良くするために通常より節制したり減量を過度に行いますと、日常の状態とは異なってしまいますので、適度にしていただくことが重要です。
  • STEP 4検査前日の
    食事の注意点
    胃がん検査のために前日は9時ころまでに食事を終えて当日は水分の摂取だけとなります。

検査当日

  • STEP 5受 付
    お名前をいただき、採取した便を提出いただきます。
  • STEP 6検査着への着替え
    各種の検査を受けやすい検査着にお着換えいただきます。
  • STEP 7基本検査
    体重身長腹囲などの身体測定。視力聴力眼底検査。場合によって骨密度、肺機能、血管年齢などを追加します。
  • STEP 8血液検査
    白血球・赤血球などの血算検査。肝機能、腎機能、中性脂肪、コレステロール、空腹時血糖、HbA1c 、尿酸値などが基本の検査となります。
    追加で腫瘍マーカー、甲状腺機能、性ホルモンなどを測定することがあります。
  • STEP 9胸部X線
    レントゲンで胸部を撮影します。肺、心臓、胸椎、横隔膜の状態が分かります。
  • STEP 10問 診
    現在の症状、過去の疾患の既往歴、生活習慣などをお聞きします。
  • STEP 11エコー検査
    含まれない人間ドックもあります。肝臓、腎臓、胆のう、すい臓、腹部大動脈、脾臓をチェックします。
  • STEP 12眼底検査
    眼底の血管、網膜、視神経の状態をチェックします。
    動脈硬化、動脈の閉塞、糖尿病性の網膜症、黄斑部、網膜疾患、腫瘍などが診断できます。
  • STEP 13心電図
    心臓の動きや心臓の血管の疾患をチェックします。
    不整脈、拍動の回数、冠動脈の狭窄、心機能などが分かります。
  • STEP 14肺機能
    肺活量、1秒率などで肺の状態をチェックします。
    肺が固くなって広がりにくくなったり、気管や気管支が狭くなって空気の出入りに障害がないかを検査します。
  • STEP 15聴 力
    周波数別に耳の聞こえ方を検査します。
  • STEP 16消化管検査
    消化管検査ってないですが。胃がん検査のことでしょうか。
  • STEP 17オプション検査
    人間ドックのオプションは施設によって異なります。
    腫瘍マーカー、血管年齢、胸部CT、大腸カメラなどはよく見られるオプションです。
    それ以外にはMRIにより脳ドック、全身のがんの診断を目的としたPETがあります。
  • STEP 18診察・結果説明
    血液検査の結果が当日に出る場合は、メタボリックシンドロームが該当するかどうかが分かります。 胸部レントゲン検査、超音波検査、胃がん検査は当日に結果を聞けることもあります。 便潜血は当日ご持参の場合は結果は後日になります。
  • STEP 19会 計
    最後に会計をしていただきます。
    会社や所属する健保組合などで補助がある場合にはお申し出ください。
    領収書は通常発行されます。

検査終了後

  • STEP 20検査結果の通知
    通常は2から3週間で結果が自宅や職場に郵送されます。

まとめ

人間ドックのご予約から結果までの流れを解説させていただきました。
人間ドックはメタボ健診とがん検診を同時に行うものですが、検査内容や検査の手順は施設によって若干違います。重要なことは再検査や精査を要する結果が出た場合は指示通りにしていただくことです。

検査結果の書式は様々です。分かりにくいときはどんどん連絡を取って質問しましょう。時間と費用をかけて受けた健診で二次検査の指示を無視してしまうことは残念なことです。

メタボ健診の受診率は6から7割ですが、がん検診の受診率は4割前後です。そういう中で人間ドックを受けることは大変意味があります。がんで亡くなる方のほとんどはがん検診を受けない方です。しかし、受けても二次検査を受けなければ同じことですね。

人間ドックは受けて終わりではなく、結果によって生活習慣を改善したり二次検査を受けて健康を目指すスタートラインに立ったということなんですね。