主要疾患・病気 | 検査内容の説明 |
胃がん |
バリウムでの検査では早期で診断は困難ですが、胃カメラでは見逃す可能性はほぼありません。胃カメラを受けた方、40歳以上、中学生でのヘリコバクターピロリ菌の除菌が普及してきており、胃がんの発症は減少してゆきます。 |
胃潰瘍 |
ヘリコバクターピロリの除菌の徹底によって現代ではほとんど見られなくなりました。過去に患ったことによる瘢痕が残っていることがあります。 |
十二指腸潰瘍 |
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表層性胃炎 |
程度に差はありますがほとんどの方に見られます。 |
びらん性胃炎 |
胃炎が進行しただれた状態です。症状があれば治療を要します。 |
胃潰瘍瘢痕 |
過去に胃潰瘍を発症したためにできる痕です。 |
腸上皮化生 |
ヘリコバクターピロリに感染した方の萎縮性胃炎が進行した状態です。胃がんの前がん状態と考えられています。 |
胃底腺ポリープ |
良性のポリープでヘリコバクターピロリの感染のない方に見られることがほとんどです。このポリープを持ち方は胃がんの発症がきわめて少ないということが分かっています。 |
ブルネル腺過形成 |
十二指腸のポリープの一種です。良性ですが大きくなると切除することがあります。 |
胃静脈瘤 |
単独の場合は問題ないですが、肝硬変と合併する場合は治療を要します。 |
たこいぼびらん |
胃炎が進んでタコの吸盤のような形の凹凸ができた状態です。 |
キサントーマ |
胃黄色腫のことで、黄色のわずかな隆起です。あっても問題はありません。 |
瀑状胃 |
胃の上部が変形し拡張して後方に折れ曲がった状態になっています。症状があれば治療することがあります。 |
萎縮性胃炎 |
ヘリコバクターピロリ菌による胃炎で、胃がんの発生母地となります。除菌治療で胃がん予防をする必要があります。 |
胃粘膜下腫瘍 |
胃の粘膜に異常がない隆起性病変です。中身は筋腫が多く問題はありません。陥凹が見られると悪性の場合があります。 |
十二指腸潰瘍瘢痕 |
以前に十二指腸潰瘍を患って治った状態です。ヘリコバクターピロリを検査し除菌する必要があります。 |
十二指腸炎 |
十二指腸の炎症ですがお真理問題になることはありません。 |
十二指腸ポリープ |
十二指腸のポリープですが、ほとんどが良性です。 |
食道ポリープ |
食道のポリープで良性が多く問題になりません。 |
食道裂孔ヘルニア |
胃の上部が食道側に突出した状態です。胸やけや胃液の上がってくる症状があれば治療を要します。 |
バレット食道 |
胃酸が食道に逆流を繰り返しできる食道の炎症です。胸やけや胸の痛みが症状です。腸上皮化生が合併すると食道がんに移行することがあり、定期的に検査する必要があります。 |
食道アカントーシス |
食道に見られる白色の顆粒状の隆起です。腫瘍ではなく特に問題ありません。 |
逆流性食道炎 |
暴飲小食や高脂肪食などが原因で、胃液が食道に逆流する状態です。胸やけや呑酸などの症状があれば治療を要します。 |
主要疾患・病気 | 検査内容の説明 |
脂肪肝 | アルコールや炭水化物の過剰摂取によって起きる肝臓での脂肪の蓄積の状態です。重度の場合は治療をします。 |
胆のうポリープ | 比較的頻度の高い胆のう内のポリープです。胆のう壁が隆起してできたものは定期的に観察します。壁から浮いているコレステロールポリープは放置しても問題ありません。 |
胆石症 | 胆のう内の感染によって胆汁の成分が結晶となったものです。内服治療をすることはありますが治療効果が十分ではなく経過を見ることが多くなります。胆のうの炎症により肝機能が悪化することがあります。胆のう炎が発症したら胆のう切除術が選択されます。 |
肝内結石 | 肝臓内の胆管にできる結石です。胆管炎を起こしたり、肝機能を悪化させたり、管内胆管がんの原因にもなりますので手術や内視鏡での摘出をします。 |
胆のう腺筋症 | 胆のう壁にできた形質が増殖して壁が肥厚した状態です。通常は症状はありませんが、胆のう炎を起こしタラ胆のう切除することがあります。胆のうがんと区別しにくいことがあるため、診断されたら定期的なチェックが必要です。 |
胆砂 | 胆石の小さいものです。胆のう管や総胆管に落ちて症状を起こすと手術が必要になることもあります。 |
胆泥 | 胆汁が濃縮してできる泥状のものです。注意点は胆石と同様です。 |
肝血管腫 | 肝臓にできる良性の腫瘍です。比較的多くみられます。基本的に放置でいいですが、4cmを超えて症状がある場合は切除することがあります。 |
肝がん | 原発性はほとんどがB・C型肝炎ウィルスによる慢性肝炎が継続して数十年後に発症します。肝炎の治療で予防できます。転移性肝がんは大腸がん、胃がん、膵がんなどから来たものが多いです。 |
脾腫 | 肝硬変や右心不全が」原因となり、診断されたら原因疾患を精査する必要があります。 |
膵腫瘍 | 腫瘍性膵のう胞はがんの原因になりかつがんを合併していることが多いので定期検査や精査を要します。膵神経内分泌腫瘍の場合はホルモン以上により胃潰瘍や低血糖の症状があり治療をし、必要な場合は手術を選択します。 |
肝のう胞 | 比較的に多く見られる疾患で肝臓内の図図でできた袋状のものです。悪性を疑ったり、出血や感染を合併したり、10cmを超えるような場合は手術をすることがあります。 |
腎石灰化 | 腎の実質にカルシウムが沈着した状態で放置して問題ありません。 |
胆のう壁在結石 | 胆のうの壁に結石が見られる状態です。腺筋症に合併することが多く放置していいでしょう。 |
副脾 | 脾臓の近傍に小さい脾臓の組織が主流としてとらえられたものです。問題はありません。 |
膵のう胞 | 多くは腫瘍性で定期的なチェックを要します。 |
膵石 | 慢性膵炎のよく見られる結石ですが、がんと合併することがありある程度大きい場合は精査を要します。 |